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津久井さんへ

一昨日にとても悲しいニュースが届いた。
この一年間、レコーディングにライブにと参加してきたバンド“class”のボーカリスト津久井克行さんが他界された。

津久井さんは自分が末期癌である事を春にカミングアウトしてからもエネルギッシュにツアーを敢行して、ファイナルは神宮球場で花火大会と共に会場を大いに盛り上げた。とても優しく強く弱音を吐かない人だった。
しかし普段はひょうひょうとしていて、俺はその力の抜けたキャラクターが大好きだった。7月にカオリが逝った時は津久井さんは真っ先に電話をくれて俺を励ましてくれた。「津久井さんは大丈夫?」と聞くと「全然大丈夫なんだよ。」と言っていた。「大丈夫なはずないんでは・・」と思ったけどその言葉が嬉しかった。
それからも残りのライブを成功させてテレビの生演奏も一緒に出来た。2月に末期癌が発覚してから「桜の開花までもつか分からない」と言われた人が10月までに沢山の人を喜ばせ、勇気を与えて沢山の思い出を残してくれた。

津久井さん・・もっと話をしたかったです。音楽ももっとしたかったです。ずっと笑顔でひょうひょうとしていたあなたを忘れません。沢山ありがとうございました。

庄太郎